2009年7月30日木曜日

スカンジナビアン・スタイル 2009年 09月号

今月中旬、雑誌『スカンジナビアン・スタイル』の最新号が発売されました。
スカンジナビアン・スタイル 2009年 09月号 [雑誌]スカンジナビアン・スタイル 2009年 09月号 [雑誌]
(2009/07/18)
イーストリーム

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特集は「まるごと北欧 コペンハーゲン」です。コペンハーゲンに行く直前に、なんてよいタイミング。ざっと目を通したところ、昨年から公開されているFinn Juhl's house(フィン・ユール邸)が掲載されていました。ぜひ行きたいと思っているので、参考になりそう。行きの飛行機でじっくり読みます。

ちなみに、うちの本棚も北欧関係の書籍が増えました。

最近、北欧好きを通り越してマニアの領域に突入した気がします。

さて、旅行のため、ブログの更新をしばらくお休みします。戻ってきたら、旅行中の写真を掲載する予定です。

2009年7月29日水曜日

北欧デザイン手帖

図書館で北欧関係の書籍を借りて、読み漁ってます。これもその中の一冊です。
北欧デザイン手帖北欧デザイン手帖
(2007/10)
長嶺 輝明

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本書は北欧のデザイナーやブランドの代表作をアルファベット順に掲載したものです。各ページは写真中心で、ちょっとした解説が加えられています。後記にあるとおり、北欧製品を網羅的に紹介したものではなく、著者のお気に入りが並んでいます。
本書は北欧製品のカタログとして眺めるのが良い気がします。ただ見ているだけでも十分楽しめますが、ある程度予備知識があった方が、より興味深い。

私が本書の中で気になった商品は、カトラリーです。最近、カトラリーセットを購入したいと思っているので、どうしてもそちらに目が行ってしまいます。

Kay Bojesen(カイ・ボイエセン)のカトラリー

本書によると、Kay BojesenのカトラリーはGEORG JENSEN(ジョージ・ジェンセン)より発売され、その後独立したとか。

また、Ilmari Tapiovaara(イルマリ・タピオヴァラ)のPOLARというシリーズ名のカトラリーも紹介されていました。こちらは現在は発売されておらず、アンティークしかないようです。

GEORG JENSENのような高級品でなく、普段使いによいカトラリーに出会えるとよいのですが。

2009年7月28日火曜日

Alvar Aaltoのスツール

昨日の記事の続きです、イルムス池袋のガレージセールで購入したものがもう一つあります。Alvar Aalto(アルヴァ・アアルト)のスツールです。

◆スツールNo.60 レッド(デザイン:Alvar Aalto、メーカー:artek アルテック)

スツールというと、真っ先に思い出されるのは、こちらの製品ではないでしょうか。部屋のアクセントになるかと思い、レッドを購入しました。3本足なのに、しっかりバランスが取れているところが面白い。
今、自宅の洗面所に置いて、お化粧のときなどに活用しています。ただ、うちの洗面所は浴室の脱衣所も兼ねています。すぐ後ろが浴室なので、湿気が多くて家具にとっては過酷な環境かも。

ちなみに、このスツールは発表されてから75周年を迎えました。今回購入したレッド、それからブルーとイエローが記念モデルとして発売されています。


ところで、ちょっと前までAaltoはシンプルすぎて、その良さがあまり理解できませんでした。特にこちらのテキスタイルなど、誰にでも思いつきそうなデザインだと思ってしまったのです。
◆SIENAナプキン(デザイン:Alvar Aalto、メーカー:artek)


でも、Aaltoで統一したディスプレイを見ると、とてもかわいい。

こちらは、先日、ヤマギワリビナ本館で撮影したものです。

2009年7月27日月曜日

Arne Jacobsenの掛け時計

先日の記事の続きです。イルムス池袋で、改装前のセールと同日にガレージセールを開催していました。


そこでArne Jacobsen(アルネ・ヤコブセン)の掛け時計を衝動買いしました。以前から時計は購入したいと思っていましたが、こんなに早く買うことになるとは、予想外でした。

◆CITY HALL clock シティホールクロック(デザイン:Arne Jacobsen)

昨日紹介した本を読んでいて気づいたのですが、この時計はArne JacobsenがRodovre(ルードブレ)のCITY HALL(市庁舎)を手がけたときにデザインしたものです。1950年代の建築家は、建物だけでなくインテリアまでデザインすることがあったそうで、今から考えるとすごい。


日本の学校でも使っていそうなシンプルなデザインです。フレームはアルミ製で、すごく好みの質感です。でもムーブメントのカバーはプラスチック製で、あまり高級感がない。


時計は頻繁に目にするアイテムなので、お気に入りが見つかり、よかったです。

2009年7月26日日曜日

デンマーク デザインの国

図書館でこの本を見かけ、読んでみました。

デンマーク デザインの国―豊かな暮らしを創る人と造形デンマーク デザインの国―豊かな暮らしを創る人と造形
(2003/09)
島崎 信

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デンマークのデザインについて、建築を中心に年代を追って解説したものです。著者はデンマーク王立芸術アカデミー建築科などを卒業しており、北欧の建築や文化に精通しています。本書も、各建築家についてかなり突っ込んだ説明がなされています。でも、専門用語はさほど登場せず、建築の初心者でも面白く読むことができました。私の印象としては、デンマークのデザインの歴史を知るための、良い入門書です。

本書で驚いたのは、1950年代のデンマークの住宅が日本の影響を受けていたということです。戦後、GHQが日本に軍宿舎を建てる際、日本の建築様式を取り入れました。その後、日本から帰国した建築家は、米国西海岸の住宅にジャパニーズ・スタイルを持ち込みました。デンマークの建築家は米国の建築を学ぶことによって、間接的に日本の影響を受けたそうです。Poul Kjærholm(ポール・ケアホルム)邸には、それが顕著に表れているとか。

また、Alvar Aalto(アルヴァ・アールト)がデザインしたNordjyllands Kunstmuseum(北ユトランド美術館)も取り上げられていました。Aaltoはフィンランド人ですが、美術館はデンマークにあるからです。その写真を見ると、外観は直線的で一見無機質です。でも、内部の設計は見事で、天井の採光窓は、自然光でも照明を点灯した時も同じような効果が得られるよう、複雑な曲線を描いています。

建築物の背景を知ると、俄然観光が楽しくなります。本書はガイドブックではありませんが、旅行に持って行きたいと思います。

そうそう、些細なことですが、GEORG JENSENが日本で「ジョージ・ジェンセン」と標記される理由がわかりました。デンマーク語では、「J」は英語の「Y」に近い音で発音するようです。そのため、本来ならJENSENは「イェンセン」と発音されるはずで、不思議に思っていました。
本書によると、GEORG JENSENは1940年代にニューヨーク5番街に出店し、米国で爆発的にヒットしたそうです。それで、デンマークでも再評価されたとか。ここからは推測ですが、GEORG JENSENは米国経由で日本に広まったため、米国読みで発音されているのかもしれません。

2009年7月24日金曜日

Arne Jacobsenのテーブルスタンド

先月、イルムス池袋のセールに行きました。改装前の売りつくしというこで、色々な物が安くなっていました。


ちょっと見るだけのつもりだったのですが、引越し直後だったこともあり、色々と買い込んでしまいました。その一つがArne Jacobsen(アルネ・ヤコブセン)のテーブルスタンドです。SAS Royal Hotelのためにデザインされた照明の一つで、先日紹介した本にも登場します。

AJ table(カラー:Graphite グラファイト、デザイン:Arne Jacobsen、メーカー:louis poulsen ルイスポールセン)

夫が書斎で使っています。ごくシンプルなデザインですが、なぜかかっこいい。
当初は黒の製品が欲しかったのですが、残念ながら売り切れでした。今から考えると、黒は印象が強すぎるので、この色でよかったかも。

ちなみに、同じ製品で白もあります。

いつの日か、私の机にも置きたい。

もう一つ、購入を迷ったのが、この製品です。
コットンハーフブランケット ヒツジ(デザイナー:Bengt Lindberg ベングト・リンドベリ、メーカー:KLIPPAN クリッパン)

でも、欲しかったブルーが売り切れだったので、断念しました。

2009年7月22日水曜日

Room 606

今まで北欧関連の書籍としては、雑誌、ムック本、旅行ガイドを読んでいました。しかし、ついに専門書に手を出してしまいました。


Arne Jacobsen(アルネ・ヤコブセン)がコペンハーゲンのSAS Royal Hotelを手がけた様子を記録したもので、建物の設計、インテリア、食器類を完成させるまでを追った建築書です。英語で書かれています。デンマーク語でなくてよかった。
本文を読む気力はありませんが、設計図や写真がふんだんに使われているので、眺めているだけでも楽しいです。そして、素敵な装丁なので、部屋のよいインテリアとなってくれることでしょう。。

SAS Royal Hotelはその後改装されていますが、1室だけ竣工当時の内装を維持している部屋があります。ジュニアスイートの606号室で、それが本書のタイトルになっています。

本書で知ったのですが、このカトラリーもJacobsenのデザインだったのですね。
◆エスプレッソスプーン(デザイン:Arne Jacobsen、メーカー:GEORGE JENSEN ジョージ・ジェンセン)

極力シンプルな形状がJacobsenらしい。

そのほか、本書に登場するのは、エッグチェア、スワンチェア、AJロイヤル(照明)など北欧好きなら一度は目にする製品ばかり。今度SAS Royal Hotelに宿泊する予定です。予算の都合で残念ながら606号室ではありませんが、ますます楽しみになりました。

Room 606: The Sas House and the Work of Arne JacobsenRoom 606: The Sas House and the Work of Arne Jacobsen
(2003/05/01)
Michael Sheridan

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2009年7月21日火曜日

新居のカーテン

一ヶ月ほど前、引越しをしました。東京都内の引越しですが、都心近くから東京都の外れに移動しました。

新居に移るにあたり、一番大変だったのがカーテン選びです。ACTUSILLUMS川島織物セルコンの生地を見ましたが、種類が多すぎて選べない。。間に合わせのカーテンでいいかと諦めかけていたとき、ROGOBAで提案していただいた生地がとても素敵でした。それで、ROGOBAに施工をお願いすることにしました。

その結果、こんな感じになりました。

リビングと、そこに続く夫の書斎は、このカーテンにしました。間に合わせのソファとコーヒーテーブルが悲しい。徐々に好きな家具を揃えていきたいです。
これはレースを内側に付けるレース・インという方法です。それで、カーテンを閉めた時でもレースの模様を見ることができます。ただ、レースを閉めたまま、カーテンだけを開けるとき、ちょっと手間がかかってしまうのが難点。


レースはスウェーデンのブランドKINNASAND(シナサンド)の生地をとりよせてもらいました。
カーテンはマナテックスの国産の生地です。KINNASANDの薄いグリーンもとてもかわいくて、どちらの生地にするかずいぶん迷いました。結局、どんなインテリアにも合うという理由で白に決定。

こちらが私の部屋です。

イスのファブリックに合わせ、オレンジのカーテン生地を選びました。これもマナテックスです。


レースは、フジエテキスタイルの国産の生地ですが、なんとなく北欧っぽい。実際、イルムス丸の内でも同じ生地を見かけました。


ベッドルームは、私の部屋と同じレース生地と、色違いのカーテンにしました。左の掃き出し窓は1枚のプレーンシェードです。

引越すにあたり、大型の家具はほとんど購入せず、前の家から持ち込みました。でもカーテンを新調したおかげで、部屋の雰囲気が格段に良くなった気がします。

2009年7月20日月曜日

北欧素顔のデザイナーに出会う旅

雑誌エルデコで紹介されていた本を図書館で発見しました。早速借りて読んでみました。
北欧素顔のデザイナーに出会う旅北欧素顔のデザイナーに出会う旅
(2005/07)
鈴木 緑

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本書は北欧の存命中のデザイナー28人にインタビューし、それをまとめたものです。今までミッドセンチュリーのデザインばかりに関心がありましたが、本書によって現代の北欧のデザイナーを一通り知ることができました。

登場するデザイナーはほとんど私の知らない人です。でも、Harri Koskinen(ハッリ・コスキネン)のこの作品は知っていました。

Block Lamp(ブロックランプ)

デザイン:Harri Koskinen
メーカー:Design House Stockholm(デザインハウスストックホルム)

それから、Kasper Salto(キャスパー・サルト)は聞き覚えのある名前。以前、新国立美術館で見たイスのデザイナーでした。

アイスチェア

デザイン:Kasper Salto
メーカー:Fritz Hansen(フリッツ・ハンセン)

そして、以前から気になっていた製品のデザイナーを知ることもできました。Pia Wallén(ピア・ヴァレン)がデザインしたフェルトのルームシューズです。かなり季節はずれですが、もし北欧で見つけたら購入したい。

本書の難点を挙げると、文章が読みずらいこと、それから著者の主張が前面に出ていることです。著者は、デザイナーにはアートだけでなくビジネス的なセンスが必要だと思っている節があります。そこで、インタビュウィーがそれに類する発言をすると、おおげさに同意してみせる。そういった描写が頻繁に出てきました。正論かもしれませんが、インタビュアーは中立的なスタンスの方が私の好みです。

2009年7月18日土曜日

GEORG JENSENのペンホルダー

先月から色々なお店でセールを開催しています。北欧製品を扱うお店も例外ではありません。セールに乗じて、今まで欲しかった製品をいくつか購入しました。その一つがGEORG JENSEN(ジョージ・ジェンセン)のペンホルダーです。

◆Pen holder(デザイン:Steve McGugan スティーブ・マッグガン、メーカー:GEORG JENSEN)

前々から気になっていたGEORG JENSENのステーショナリー。通販にて、市価の半額程度で購入することができました。これはよい買い物だった気がします。
今は夫の書斎の机の上で活躍しています。ペンホルダーに比べて、文房具のデザインがイマイチ。。

◆Mobile phone holder(デザイン:Steve McGugan スティーブ・マッグガン、メーカー:GEORG JENSEN)

同じシリーズに携帯ホルダーもあります。こちらは残念ながらセール対象ではありませんでした。

GEORG JENSENはもともとアクセサリーを中心としたデンマークのブランドです。たとえば、こちらのバングルウォッチなどが有名。

◆VIVIANNA(デザイン:Vivianna Torun Bülow-Hübe ヴィヴィアンナ・トールン・ビューロ=ヒューベ、メーカー:GEORG JENSEN)


でも、キッチン用品やステーショナリーなどもあります。私は装飾品よりもプロダクトデザインに興味があり、ついついそちらに目がいってしまいます。このジャグのフォルムは、まさに私の好み。

◆Quack(クォック)保温ジャグ ベージュ(デザイン:Maria Berntsen マリア・ベルンツェ、メーカー:GEORG JENSEN)


以前ご紹介しましたが、日本人デザイナーの紺野弘通さんも、カードホルダーをデザインしています。
そのほかカトラリーも有名です。大好きなブランドの一つなので色々揃えたいのですが、全般的に値段が高いのが悩みです。

2009年7月17日金曜日

北欧スウェーデンの旅手帖

本屋さんで偶然この本を見つけました。
北欧スウェーデンの旅手帖―雑貨がつなぐ街めぐり北欧スウェーデンの旅手帖―雑貨がつなぐ街めぐり
(2009/06)
おさだ ゆかり

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著者は北欧のハンドクラフトが大好きで、その趣味が高じて北欧雑貨のオンラインショップSPOONFULを経営しています。買付のため頻繁にスウェーデンを訪れるので、その経験を本書に綴っています。文章に著者の人柄がにじみ出ていて、まるでブログを読んでいるような感覚です。
今年6月出版なので、日本語の北欧ガイドブックの中では最新の部類に入るのではないでしょうか。

最初はストックホルムでお勧めの雑貨店から始まり、ストックホルムを中心にレストラン、カフェ、ホテルなどが紹介されています。私が訪れた場所も掲載されていますが、視点が全然違っていて面白い。たとえば、ストックホルムの雑貨屋さんIRIS HANTVERK(イリス・ハントヴェルク)。

◆IRIS HANTVERKの店内

ここは、前回の旅行で私が一番買い物をしたお店です。
フキンやスポンジワイプを大量に購入しました。写真はその一部です。

一方、著者はハンドメイドのブラシをお勧めしています。「ここのブラシは、素材はすべて天然のものにこだわり、持ちやすさを重視してデザインされているため、とても使い心地がよ」いそうです。次にお店に行く機会があれば、ブラシに注目してみたい。

嬉しい誤算だったのが、スウェーデンのお宅の写真が何件か掲載されていることです。著者の知人でデザイン関係の方のお宅が大半で、とてもセンスがいい!自分の家のインテリアを考えるのにも、参考になります。

ショップの店内、雑貨、風景など写真がふんだんに掲載されていますが、どれも素敵です。スウェーデンに行く予定がなくても、北欧好きにはお勧めしたい。