2009年7月20日月曜日

北欧素顔のデザイナーに出会う旅

雑誌エルデコで紹介されていた本を図書館で発見しました。早速借りて読んでみました。
北欧素顔のデザイナーに出会う旅北欧素顔のデザイナーに出会う旅
(2005/07)
鈴木 緑

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本書は北欧の存命中のデザイナー28人にインタビューし、それをまとめたものです。今までミッドセンチュリーのデザインばかりに関心がありましたが、本書によって現代の北欧のデザイナーを一通り知ることができました。

登場するデザイナーはほとんど私の知らない人です。でも、Harri Koskinen(ハッリ・コスキネン)のこの作品は知っていました。

Block Lamp(ブロックランプ)

デザイン:Harri Koskinen
メーカー:Design House Stockholm(デザインハウスストックホルム)

それから、Kasper Salto(キャスパー・サルト)は聞き覚えのある名前。以前、新国立美術館で見たイスのデザイナーでした。

アイスチェア

デザイン:Kasper Salto
メーカー:Fritz Hansen(フリッツ・ハンセン)

そして、以前から気になっていた製品のデザイナーを知ることもできました。Pia Wallén(ピア・ヴァレン)がデザインしたフェルトのルームシューズです。かなり季節はずれですが、もし北欧で見つけたら購入したい。

本書の難点を挙げると、文章が読みずらいこと、それから著者の主張が前面に出ていることです。著者は、デザイナーにはアートだけでなくビジネス的なセンスが必要だと思っている節があります。そこで、インタビュウィーがそれに類する発言をすると、おおげさに同意してみせる。そういった描写が頻繁に出てきました。正論かもしれませんが、インタビュアーは中立的なスタンスの方が私の好みです。

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