2009年8月29日土曜日

RESTAURANT JACOBSEN

昨日の記事の続きです。Bellevue Teatretの隣にはRESTAURANT JACOBSEN(レストラン・ヤコブセン)があります。1930年代に設計された建物ですが、現在はArne Jacobsen好きのオーナーが運営しています。そこでランチをしました。


家具、カトラリー、時計、絵画など、ほとんどすべてのものがJacobsen関連です。


Bellevue Beachにあった監視塔の図面を発見しました。

さて、このレストラン、どのガイドブックを見ても内装のことばかり書かれていて、お料理については「伝統的なデンマーク料理」としか紹介されていません。そこで、味は全く期待していませんでした。でも実際に食べてみて、レベルの高さに驚きました。

Peppersteak with bernaise sauce and potatoes

こちらのお料理はジューシーな肉の上にカリっとした不思議な食感のソースが添えてあります。

Koldskål:Butternutmilk with strawberries and sorrel sorbet

Koldskålは乳製品の一種だそうで、日本の練乳のような味です。

このとき注文したのはTodays lunchspecial 3 small courses(245DDK)。デンマークにしてはリーズナブルです。本当に伝統的なデンマーク料理なのか疑問が残りますが、今回デンマークで食べたお料理の中では一番好みでした。


いかにも観光客向けのお店ですが、行ってみて損はないです。

2009年8月28日金曜日

Bellevue Beach

デンマーク滞在中は、Arne Jacobsen(アルネ・ヤコブセン)ゆかりの地を見て回りました。Bellevue Beach(ベルビュー・ビーチ)もその一つで、コペンハーゲン中央駅から電車で15分ぐらいの場所です。

Bellevue Beach一帯には、Jacobsenが設計した住宅、シアター、ガソリンスタンドなどがあります。

Bellevue Beach

最寄駅Klampenborgからすぐの場所にビーチがあります。8月ということで、海水浴客で賑わっていました。日本人からすると、泳ぐのには若干涼しい気候な気がするのですが。


波打ち際に見えるのは監視塔で、やはりJacobsenのデザインです。多くのガイドブックに掲載されている。
ビーチの対岸にはうっすらスウェーデンが見えていました。

Bellevue Teatret

こちらも駅の近くの建物で、今でも劇場として使われています。屋根ののカーブがJacobsenぽい。

20分ほど歩いたところには、Jacobsenデザインのガソリンスタンドがあるそうです。少し遠いので訪問は断念しました。

2009年8月27日木曜日

北欧デザイン〈2〉 Product Design

今回の旅行に下記の本を持って行きました。
北欧デザイン〈2〉プロダクト北欧デザイン〈2〉プロダクト
(2003/12/01)
渡部 千春

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北欧製品を紹介した本です。全3巻のうちの2巻目で、この巻ではプロダクトデザインを取り上げています。有名デザイナーやブランドについて、簡単な解説と代表作の写真が掲載されています。偶然にもこのブログと同じタイトル。(まあ何のひねりもないタイトルなので、かぶっても不思議はない。)

以前紹介した北欧デザイン手帖によく似た構成です。でも、こちらはより包括的に北欧製品が紹介されています。辞典として使うのに最適で、旅行中、お店で見た製品を本書で調べ、デザイナーをつきとめたことが多々ありました。北欧製品を網羅的に知りたい方にはとてもお勧めです。

ただ、ストックホルム在住の友人の話では、固有名詞のカタカナ表記に誤りが散見されるとのこと。読み方は参考程度にとどめておいた方が良さそうです。

本書のコラムで、ブランドグループに言及していました。80年代から現在まで、北欧メーカーは数々の吸収合併を繰り返してきたそうです。現在はほぼ2大グループに集約されているようで、「デンマークを中心とした、ロイヤル コペンハーゲン、ジョージ ジェンセン、オレフォス、コスタ ボダ、ホルメガードを抱えるロイヤル スカンジナビア グループと、フィンランドを中心としてアラビア、イッタラ、ロールストランド、ハックマン、ボダノバ、ホガナスセラミックを抱えるイッタラグループ」だそうです。

スウェーデン・グスタフスベリのアウトレットショップでイッタラ製品が購入できるのが不思議だったのですが、これで理由がわかりました。

2009年8月26日水曜日

アンティークショップ Dansk Møbelkunst

昨日の記事の続きです。Bredgade通りで訪れた2軒目のお店はDansk Møbelkunst(ダンスク・モーブルクンスト)です。

以前紹介した北欧デザインをめぐる旅―Copenhagen・Stockholm・Helsinkiによると、「希少価値の高い家具しか扱わないギャラリーのようなヴィンテージショップ。」だそうです。値札がなかったので、価格は不明。でも、私でも知っている名作家具ばかりでした。

PK22とPK61(デザイン:Poul Kjærholm ポール・ケアホルム、メーカー:Fritz Hansen フリッツ・ハンセン)

店舗は2フロアあり、1階は大型のイスが中心でした。1軒目に訪れたKlassikと比べると小規模で、空間を贅沢に使っています。


2階は小型家具と食器が中心です。北欧のデザインはシンプルなものが多いので一見地味な品揃えに見えます。でも有名なデザイナーたち(Hans J. Wegner、Arne Jacobsen、Finn Juhl、Børge Mogensen)の作品です。

Orchidシリーズ(デザイン:Timo Sarpaneva ティーモ・サルパネーヴァ 、メーカー:iittala イッタラ)

Timo Sarpanevaはiittalaのロゴマークをデザインした人です。

Kartioシリーズのピッチャー(デザイン:Kaj Franck カイ・フランク、メーカー:iittala イッタラ)

こちらは今でもiittalaから発売されているシリーズです。現行品に比べはっきりした原色使いが印象的です。

ちなみに、以下が現行品です。


商品価値を正確に見極めるほど知識はありませんが、それでも本場でアンティークを見ることができ、貴重な体験でした。

2009年8月24日月曜日

アンティークショップ Klassik Moderne Mobelkunst

コペンハーゲンのBredgade(ブレデガーデ)はアンティークショップの立ち並ぶ通りです。実際に行ってみると、かなり多くのお店がありました。色々見てまわりたかったのですが、時間の都合で2店舗だけのぞきました。ひとつめのお店はKlassik Moderne Mobelkunst(クラシック・モダーネ・モーブルクンスト)です。


入ってみると、その広さと品揃えにびっくりしました。ここだけでなく、あと2部屋ある。

ベアチェア(デザイン:Hans J. Wegner ハンス・ウェグナー)

有名な家具や気になった商品を写真に収めてきました。素人目には、どの商品も状態は良好です。たぶん相当リペアしているのだと思います。

ポエットソファ(価格:58,000DDK、デザイン:Finn Juhl フィン・ユール、メーカー:Bovirke)

以前から憧れのソファ。現行品は布張りしか見たことがありませんが、こちらは黒のレザーです。現行品を日本で買うよりも安い。高価な家具を買う場合、こちらで購入した方がお得かもしれません。(送料と手続きの煩雑さがわからないので断言はできませんが。)


商品のディスプレイもとても素敵でした。本当に来てよかった。

ちなみに、このお店は以前も紹介した下記の本で知りました。
北欧インテリア ―世代を超えて愛される Scandinavian Modern (別冊家庭画報 特選HOME IDEAS)北欧インテリア ―世代を超えて愛される Scandinavian Modern (別冊家庭画報 特選HOME IDEAS)
(2009/02/10)
世界文化社

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2009年8月23日日曜日

Alberto K(SAS Royal Hotelのレストラン)

Radisson SAS Royal Hotel滞在中、ホテル内のレストランAlberto K(アルベルト・コー)で朝食を取りました。


入口にはArne Jacobsen(アルネ・ヤコブセン)の肖像画と彼がデザインしたスワンチェア、スワンソファがあります。


ビュッフェ形式で、常に出来たてのお料理が並んでいます。


ミートボール、ポテト、デニッシュペストリーなど、伝統的なデンマーク料理が中心でした。特筆すべきは自家製のオレンジジュースです。新鮮で、ほんとにおいしい。


ティーセットはJacobsenがデザインしたシリンダラインと呼ばれるシリーズ。現在でも、stelton(ステルトン)社が製造しています。

ウォータージャグとクリーマー(デザイン:Arne Jacobsen、メーカー:stelton)



ホテルの最上階(20階)のため眺望は抜群です。この写真のように、隣にある市庁舎もよく見えます。

Alberto Kは、夜は高級レストランとして営業しています。でもこのころは夏季休暇中で、残念ながらディナーは体験できず。ホテル内のレストランが長期休暇というのは、日本ではあまり聞きません。休暇を重視する北欧ならでは、という気がします。

2009年8月22日土曜日

コペンハーゲン・フリーマーケット

夏の間、土曜日はコペンハーゲンのあちこちでフリーマーケットが開催さています。その中の一つCopenhagen Flea Market(コペンハーゲン・フリーマーケット)を覗いてきました。コペンハーゲン最古のフリーマーケットだそうで、今年35周年です。街の中心、Israels Plads(イスラエル市場)で開催されています。


道沿いにずーとstall(露店)が並んでいます。思っていたよりも規模が大きい。


フリーマーケットなので、当然品質はまちまち。その中で、素人目にも明らかによいものを置いているお店がありました。


購入を迷ったカップ。もし2個セットなら、買っていたかもしれません。
結局何も買いませんでしたが、アンティークを色々見ることができて楽しかったです。

ところで、日本から現地のフリーマーケットを調べるとき、以下のサイトが役に立ちました。
VisitCopenhagen.com
コペンハーゲンの公式観光サイトです。イベント検索機能があり、便利。今回はイベントを見る余裕はありませんでしたが、またコペンハーゲンに来る機会があれば、活用したいです。

2009年8月20日木曜日

ガイドブック『コペンハーゲン・ストックホルム・ヘルシンキ』

今回の旅行には、普通のガイドブックも持って行きました。
コペンハーゲン・ストックホルム・ヘルシンキ (ララチッタ―ヨーロッパ)コペンハーゲン・ストックホルム・ヘルシンキ (ララチッタ―ヨーロッパ)
(2009/02/27)
ジェイティビィパブリッシング

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北欧の主要3都市にフォーカスしたガイドブックです。A29 地球の歩き方 北欧 2009~2010は北欧全域を紹介しているので厚くなっています。一方、こちらはかなりコンパクト。持ち歩きが楽でした。

掲載されている場所は玉石混交だったりしますが、お店の営業時間、地図、鉄道路線図は重宝しました。マニアなガイドブックで行き先を決めたあと、この本を活用して具体的な行動プランを立てました。

2009年8月19日水曜日

伝統的なデンマーク料理

コペンハーゲン到着の夜はRestaurant Koefoedでディナーをしました。ホテルのコンシェルジェにお勧めされたお店です。デンマークのBornholm(ボーンホルム)島出身のオーナーが運営するレストランで、Bornholm料理中心のメニューだそうです。

前菜


Summer risotto:Norwegian Lobster, peas & shallots

北欧料理はバターやミルクを多用するそうですが、イメージどおりの一品。

Summer berries:Vanilla ice, rye bread & strawberry snow

日本では6月頃に収穫するベリー類。こちらでは夏がまさに旬。この日以外にも、旅行中にベリーを使ったデザートをたくさん食べました。

お店の内装は真白な壁に黒い家具でシックな印象でした。写真を撮りたかったのですが、長時間のフライトと時差ボケの影響で余裕がなく、残念。

コース料理は一人345DDK/495DDK(税抜き)でした。日本円に換算すると6,000円/9,000円程度。とても高級に感じます。でも、物価の高い北欧では、平均的なレストランの金額。これにワイン、サービス料、税金などを加算すると結構なお値段になります。

旅行のスケジュールを考えている最中に知ったのですが、7月~8月上旬デンマークの夏休みシーズンです。コペンハーゲンでは、この時期は休業するレストランも多数あります。限られた選択肢の中でしたが、それでもデンマークの伝統料理が食べられてよかったです。

2009年8月18日火曜日

Radisson SAS Royal Hotelの客室

昨日に続き、Radisson SAS Royal Hotelの写真を掲載します。

SAS Royal建築時、Arne Jacobsenは内装も手がけています。しかし2001年にSAS Royalは改装され、竣工当時の内装を保つ部屋は606号室のみです。606号室は現在でも宿泊可能ですが、ジュニアスイートのため一泊10万円程度だとか。


残念ながら、宿泊したのは606号室ではありません。それでも室内にはJacobsenデザインのスワンチェアとセブンチェアが置いてありました。


セブンチェアに使われているのは織柄の入った厚手の生地です。日本では、ファブリックを使ったセブンチェアは見たことがありません。こちらの方が座面が滑らず、座りごこちは良好でした。


ロビーはどちらかというとシックな内装でしたが、客室は一転してかわいらしい感じ。壁に描かれた模様は、実は照明です。


バスルームもパステルブルーとグリーンのタイルです。設備はさほど古いとは思えないのですが、水の出はイマイチ。半年前に行ったイギリスも同様だったのですが、これはヨーロッパ全体の傾向でしょうか。

今回宿泊したのはBusiness Roomのダブル(3泊4,468DDK、税込)。10階(日米で言うところの11階)の角部屋なので、眺望がきれいでした。チボリ公園側だと夜景が美しいということですが、残念ながら反対側。

ところで、606号室ですが、宿泊者がいなければ室内を見学することができます。受付の人に聞いた情報なので、間違いなし。今回はチャンスがありませんでしたが、いつか見学できるといいな。

2009年8月17日月曜日

Radisson SAS Royal Hotelの外観とロビー

以前からお知らせしていましたが、夏休み中に北欧に行ってきました。コペンハーゲン3泊、ストックホルム5泊スケジュールです。短い時間ながらもあちこち観光し、今回もとても充実した旅になりました。

このブログで旅行中の写真を少しずつ掲載していきます。かなり長期間にわたって連載するつもりですので、よろしくお付き合いください。

さて、コペンハーゲン滞在中はRadisson SAS Royal Hotel(ラディソンSASロイヤルホテル)に宿泊しました。Arne Jacobsen(アルネ・ヤコブセン)が手がけたホテルで、1960年竣工。以前からあこがれでした。

◆SAS Royalの外観

一見すると無機質な外観です。竣工当時も賛否両論あったとか。

◆SAS Royalのロビー

建物に入ると一番最初に目に入るのがこの螺旋階段です。ホテルの象徴的な存在で、雑誌などにもよく掲載されています。

◆SAS Royalの受付

受付の照明はlouis poulsen(ルイス・ポールセン)のPHアーティチョークです。コペンハーゲンでは、この照明を何度も目にしました。

SAS Royalはコペンハーゲン中央駅から徒歩すぐの立地です。そのためか、ちょっとビジネスホテルのような印象を受けました。